『キャベツの芯がやわらかくなるまで』

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第6回

山小屋にキノコ採り名人がいた。

「ちょうどキノコ採ってきたところなんだよね。
さっそく料理しようと思うんだけど、どれを食べたい?」

ザルにさまざまなキノコが並べられている。

「一番おいしいのはどれですか?」

こういう場合、まずはオススメを聞いてみるものだ。

「一番おいしいとされてるのは、これかな。」

赤い傘のキノコを指さす。

「毒は無いのですか?」

「あるよ。」

「…」

「だから、それは食べない方がいいと思う。」

「では、なぜ採ってきたのですか?」

「観賞用。」

結局、適当に見繕ってもらうことにした。

「あー、パスタはあるけど、他の食材切らしてるんだよね。何か持ってない?」

「キャベツの芯。」

「却下。」

「では…ソーセージ。」

養豚農家でもらったソーセージを出す。

「いいね。それをいただこう。」

そして、キノコとソーセージの和風パスタができあがった。

食べる。普通においしい。

キャベツの芯に関しては特に得るものも無かったが、おなかいっぱいになって、山小屋を後にした。

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