『キャベツの芯がやわらかくなるまで』

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第2回

住宅街でエプロン姿の家庭料理研究家に出会った。

「手抜きこそ家庭料理の王道。手間暇はプロとハレの日に任せとけばいいの。」

自身満々。

「キャベツの芯が残りまして。」

おそるおそる。

「貸してみなさい。」

強引。

いきなりフードプロセッサに放り込む。

細かくなった。

「刻んじゃえば皆同じ。」

これはこれで、ありだと思った。

でも僕には、フードプロセッサを手にする意志がなかった。

刻んだキャベツの芯を手に、住宅街を後にした。

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